KREVAと羊文学を「今、見るべき」理由とは? その魅力を、J-WAVEナビゲーター・藤田琢己に聞く
KREVAと羊文学が出演し、コラボレーションも披露するライブイベント「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 WINTER MUSICLICK LIVE」を、12月2日にLINE CUBE SHIBUYAで開催する。 ラッパー/トラックメイカーとして挑戦を続けるKREVAと、どんどん注目度が高まる羊文学。音楽シーンで存在感を放つ2組の魅力や、意外な対バンが楽しめる本イベントについて、J-WAVEナビゲーターの藤田琢己に聞いた。 藤田琢己(ふじた・たくみ)◎2005年からJ-WAVEにて音楽番組を担当。各種メディアに出演し、国内外3千組以上のアーティストへのインタビューを経験。年間100本以上のライブやフェスに足を運ぶ一方でアーティストのライブ演出や作品にも参加している。近年ではライブイベントのプロデュースや番組制作、次世代エンタメ企画に関わるなど幅広く活動している。
KREVAの才能は「ラッパー」の枠に収まりきらない
──KREVAさんはヒップホップシーンを牽引する存在であると同時に、ジャンルをまたぐようにして活躍するアーティストという印象があります。 藤田:そうですね。最近の活動も、青森ねぶた祭のお囃子とラップを融合させた楽曲「ラッセーラ」を発表したり、石川さゆりさんとコラボレーションしたりと、「ラッパー」「トラックメイカー」という肩書きには収まらない懐の深さがあると思います。MIYAVIさん、亀田誠治さんとのコラボもしていますし、要するにロックバンドを組んだってかっこいい人だと思うんです。あらゆるジャンルのアーティストと多彩な刺激を投げ合うことができる才能の持ち主だと思います。 ──KREVAさんと藤田さんは、高校の同級生なんですよね。当時は、どんな存在でしたか。 藤田:実は、僕にヒップホップを教えてくれた最初の人なんですよ。当時から、ラップの才能もさることながら、歌もすごくうまかった。とにかく多才で多芸な、音楽表現者としての豊かさがあって、その輝きは高校時代からありました。ヒップホップ以外の音楽ジャンルも吸収する感性の高さがあって、9月にリリースされた「Expert」もメロディがすごくいいんです。メッセージも強くて、ジーンとくる楽曲。攻撃的でかっこいいいラップ、という印象をお持ちの方は、イメージが変わると思います。