台風21号近畿などに上陸へ JR西など列車運転見合わせ
台風21号近畿などに上陸へ JR西など列車運転見合わせ 撮影・編集:柳曽文隆
非常に強い台風21号は4日、勢力を維持したまま四国や紀伊半島に接近している影響で、関西の鉄道などの交通機関では運休の措置をとるなど影響が出ている。 【中継録画】運転見合わせのJR天王寺駅付近の4日正午現在の様子
この台風の影響で、同日正午現在、関西など西日本各地の鉄道は運転を見合わせるなど交通機関に影響が出ている。JR西日本は同日午前から運転を取りやめ、正午には近畿地方の全線で運転を見合わせている。また、私鉄でも南海や京阪で正午ごろをめどに全線で運転を見合わせたり、阪急や阪神、近鉄でも一部で運転見合わせとなっている。Osaka Metroは通常運行となっている。 このほか、東海道新幹線は新大阪駅から東京方面に向かう「のぞみ」号などは、同日午後1時ごろから1時間に2本の運転になる。山陽新幹線は新大阪駅から広島駅の間で運休している。また、今後の台風の進路などによって、さらに交通機関に影響が出る可能性もある。 JR天王寺駅の改札付近にいた大阪市内の男性会社員(42)は「どうしてもはずせない仕事を済ませて、なんとか最終電車に間に合うかと思ったけどダメでした。別の方法できょうは帰宅します」と苦笑しながら話していた。同駅構内では、大きなスーツケースを持った外国人観光客がすわりこむ姿が多くみられた。また、同駅前では、タクシーやバス乗り場に行列ができ、大阪シティバスのバスを待つ人の姿も多くみられた。
台風の影響で、関西の主な百貨店でも休業の措置をとった。高島屋や近鉄百貨店では関西各地の店舗を休業に。阪急阪神百貨店でも阪急うめだ本店や阪神梅田本店など、関西各地の店舗で休業とした。大阪、堺両市では、市内の幼稚園や小・中・高校で休校の措置がとられた。