【住之江ボート・住之江王冠競走】準優の悔しさを胸に藤原菜希が住之江初Vへ渾身の一撃を見舞う
住之江ボートの「男女W日本財団会長旗争奪第38回住之江王冠競走」は21日、第11Rで男子、第12Rで女子の優勝戦が行われる。 ◇ この悔しさは優勝で晴らす。藤原菜希(38)=東京=は、インだった準優8Rで3コースの岸恵子(徳島)にまくられたが、バックで立て直し、2マークも冷静に西沢日花里(長崎)をさばいて2着での優出となった。「気候が変わって、止めていったのが要らなかったですね。でも、足は変わらず全体にバランスが取れていて悪くないです」。絶好枠で勝ち切れなかったが、24号機には節間を通して手応えを感じている。 先月は福岡、からつで連続Vを飾り、直前の宮島レディースオールスターでも選抜2着と、しっかりと結果を残している。20日現在の女子獲得賞金ランク9位に付けており、年末のクイーンズクライマックス(蒲郡、12月28~31日)初出場を視界にとらえている。好リズムで下半期へ向かうためにも、ここで勢いを付けておきたい。 「あとは一瞬のターン回りを合わせたい。最近のペラは当たっていると思うし、いつもの住之江よりは乗れています。賞金は稼ぎたいですが、何も考えずに一走一走やるだけです」 優勝戦は3号艇。切れ味抜群のターンを繰り出して今年3回目、住之江では初のVを飾る。(西脇和哉)