ケイン・コスギ 影響を受けたものは意外にもTVゲーム
今年でハリウッド進出10周年を迎える、日系アメリカ人俳優のケイン・コスギ。幼少期からの「世界で活躍するアクションスターになる」という夢を叶えるために、活動の地を日本からアメリカへ移したものの、最初の数年は「オーディションに行っても99.9%の確率で落とされた」という。俳優、タレントとして日本で一定の地位を確立していただけに、ハリウッドでの洗礼は今までに味わった事のないショック。そんな失意のケインを支えたのは、意外にもインドアで楽しむTVゲームだったという。
想像以上に高かったハリウッドの壁
ニンジャ・アクターとしてハリウッドで大成功を収めた父、ショー・コスギの血を受け継いだケインは、日本では俳優業のかたわら、持ち前の身体能力を活かしてスポーツバラエティ番組などの分野で活躍。その後2005年には、心機一転ハリウッドを目指した。 「世界で活躍するアクションスターになる事は、子供の頃からの夢でした。もちろん日本での仕事は大好きです。ただハリウッドにはたくさんのアクション映画があるし、野球でいうところのメジャーリーグですよね。世界各国で活躍するトップレベルの方たちと仕事をしてみたかった」と、当時の決意を振り返る。 しかしその情熱は、早々にねじ伏せられる。「オーディションを受けても99.9%ダメで、そんな時期が長く続きました。『なんでなんだ!?』という自問自答ばかりで、今までに味わった事のないショックを受けましたね」と、本場で勝負することの難しさを知る。そんな暗澹(あんたん)とした日々に光を与えてくれたものが、TVゲームだった。
肉体派からは想像つかない意外なゲーマーぶり
見るからにアウトドア派の体育会系、Mr.パーフェクトボディのケインだが、意外や意外。「この世に生れ出た瞬間からハマっていました」と豪語するほどのゲーマー。 「オーディションに落ちた時に必要なのは、頭の切り替えです。そんな時には好きなゲームをします。すっきりしてストレス発散にもなりますからね。そして早く寝れば、気持ちもリフレッシュ」と、気分転換となった“妙薬”の話に白い歯を覗かせる。