『光る君へ』三条天皇の死 敦明親王役・阿佐辰美「解放されたような感覚にもなったのかな」【君かたり】
大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、三条天皇を演じる阿佐辰美の声を紹介する。 【濃厚ラブシーン】吉高由里子に柄本佑が覆いかぶさって… ――『光る君へ』の敦明親王について 三条天皇の長男なんですけど、わんぱく具合だったり、年上にガツガツ自分の方からいったり、お母さんお父さんのことが大好きで甘えてしまうみたいな、ちょっと長男というよりは末っ子な感じなのかなというふうに自分の中では思うようにしていました。本当にたぶん素直な人だなっていうのは常に思っていて、狩りに行きたかったら「狩りに行きたい」って言うし、妍子に言い寄られたときもやっぱりどこかうれしいけど「お父さんの奥さんだよな」みたいな。 でも顔ではニヤケが隠せていないところとか、本当にたぶん素直に嘘をつこうと思ってもすぐにバレてしまうような、僕は結構そういうキャラクターは好きだなっていうふうに思います。なのでテレビを見ているみなさんには、どこか一つでも愛していただけたらなというふうに思います。 ――三条天皇の死 本当に敦明は後ろ盾がなくて、母もいるんですけど、盾になる権力っていうものでいうと、やっぱり父親の天皇っていうのがすごく大事だと思っていて、ただ東宮になったときに「自分が天皇に即位するタイミングがあるとしても、十何年かかるぞ」っていうふうに、きっと敦明も思って、それは三条天皇が即位するまでの期間を近くで見ていたからこそ、きっと自分はこの道は向いていないぞというか、自信がないキャラクターだと思っているので、三条天皇ほどたぶん内に秘めた野望みたいなものも少なくて、自信がなくて自分はダメだと思っていたので、だからこそ三条天皇が「お前が東宮になってくれれば」って言われたのでなるんですけど、きっと亡くなってからすぐ自分で降りてしまったんだろうなっていう。三条天皇の死っていうのは解放されたような感覚にもなったのかなっていうのを一つ撮影中に思いました。