松山競輪の24年度売上、過去最高見込む 31年ぶり一般会計繰り出し予定(愛媛)
新型コロナウイルス禍で高まった巣ごもり需要を機に、競輪業界でインターネット投票の利用が拡大し、売り上げが伸びている。松山競輪も好調で、売り上げ増加に伴い払い戻しなどの必要経費が膨らむため、松山市議会の2024年12月定例会で競輪事業特別会計の補正予算50億円が可決された。24年度の売り上げは過去最高の見込みで、31年ぶりに一般会計への繰り出しが予定されている。25年度以降も市財政へどれだけ還元できるかが問われる。 市競輪事務所によると、競輪場は1950年に城山公園(同市堀之内)内に開設され、2005年に松山中央公園(同市市坪西町)内へ移転。宿泊施設を備えた多目的競技場として整備された。1991年度に約242億円を記録した売り上げはバブル経済崩壊で落ち込み、移転後も波があった。コロナ禍前は150億~170億円台で推移していたが、感染が拡大した20年度に約214億円まで急増し、その後も上昇基調。24年度は12月25日現在約289億円で、約370億円を見込む。過去最高だった22年度の約299億円を更新するのは確実な状況だ。
愛媛新聞社