奄美出身の里選手も出演 女子野球の映画完成 上映会で大島紬PR ハリウッド
女子野球のドキュメンタリー映画「SEE HER BE HER」がこのほど完成した。世界各国を代表する7人のスター選手のルーツをたどる物語。女子野球ワールドカップで日本の7連覇に貢献した鹿児島県奄美市出身の里綾実選手も出演している。里選手はハリウッドの現地時間で10月19日と21日にあった先行上映会に本場奄美大島紬のストールを身に着けて出席。映画とともに地元の魅力もPRした。 映画はスポーツ写真家のジーン・フルスさんが監督、米野球殿堂博物館元会長のジェフ・アイディルソンさんがプロデューサーを務めた。日本やアメリカなど女子野球連盟のある5カ国と、ここ5年で競技人口が急増したウガンダにスポットを当て、女子野球界の現状を描いている。 上映会でのストール着用は、奄美市商工観光部紬観光課の協力を得て実現。里選手は「たくさんの方に褒めていただいた」と喜び、「恵まれた自然や唯一無二の伝統、文化のある奄美大島に生を受けたことを心から誇りに思う。奄美の人たちが元気になるニュースをお届けできるように頑張っていくので、引き続き応援よろしくお願いします」と話した。 映画は今後、日本でも公開予定。里選手は「野球に出合って、周りの支えがありながら自分自身で強い信念を持ってやり続けることができた。夢は全員が必ずかなうとは言えないかもしれないが、人生の中で夢中になれること、一生懸命努力してきた時間が、自分自身の掛け替えのない唯一無二の価値となり道を切り開くきっかけになると思う。奄美の子どもたちには強い思いを持ってこれからの人生を突き進んでいってほしい」ともコメントした。