スズキ、最高益予想 25年3月期 国内収益力向上で上振れ見込む
スズキは8日、2025年3月期の通期連結業績予想の純利益を期初予想比12・9%増の3500億円に上方修正した。国内四輪の値上げによる価格改定や利益率の高い上級モデルなどの販売が好調だった9月中間の実績を踏まえ、上振れを見込む。国内基準で最高益だった2024年3月期実績を国際会計基準(IFRS)に換算した3170億円を上回る見通し。 本業のもうけを示す営業利益は14・6%増の5500億円とした。インドで上期に実施した四輪の生産調整や船外機の輸出台数見直しなどが250億円の減益要因となる一方、国内外の価格改定などが850億円押し上げる。 四輪販売台数の下方修正などで、売上高に当たる売上収益の予想は5兆6千億円と据え置く。通期の世界の四輪販売台数は9千台減の324万4千台、生産台数は1万台減の331万5千台と見込んだ。 同日発表した24年9月中間連結決算は売上収益が前年同期比11・7%増の2兆8550億円、営業利益は40・7%増の3349億円、純利益は43・9%増の2174億円だった。
静岡新聞社