カヤックで台湾から到着 260㌔、55時間で石垣に
カヤックを漕いで台湾東部の花蓮から石垣島を目指す台日合同リアリティーアドベンチャー番組「レッツ・ゴー・カヤッキング!(上船了各位)」で、出演者7人が石垣島に到着。13日午後、市内ホテルで記者会見を開いた。応援団長として番組に参加した実業家のROLAND(ローランド)氏、台湾日本関係協会の蘇嘉全会長、沖縄県の池田竹州副知事、竹富町の前泊正人町長など関係者らが出席し、企画成功を祝った。 出演者した台湾の俳優のジョージ・フー(胡宇威)さんやタレントのKID(林柏昇)さんら7人は10日朝、花蓮港を出発し、交代でかいを漕ぎながら約260㌔離れた石垣島を目指し、55時間かけて石垣島に到着した。 俳優のエミー・レイズ(雷艾美)さんは「昼間は護衛船が見えて安心感があったが、夜間は海も空も真っ暗で全く違う感覚だった」と振り返った。応援団長として同行したローランド氏に「日本の海にはゴジラがいるの」と聞くと「いるよ」という答えが返ってきたという。 ジョージ・フーさんは「最後は私たち全員が無事に石垣島に到着できて大変ありがたい」と感謝した。 ローランド氏は「チャレンジを成功させたことがすごい。頑張ることをかっこ悪いと思っている人も多い中、日本の若者たちにも刺激を与えるのでは」と期待した。 蘇会長は「台湾と沖縄は地理的に近く、日本の窓口として友好を促進し、まさに隣接している良き友人だと言われている」と強調。台湾の国民に向けて「今回のイベントを機に、皆さんもぜひ沖縄に行きたいという気持ちがさらに大きくなったと思う」と期待した。 池田副知事は、昨年度の沖縄への外国人観光客数が台湾からが1番多かったことに触れ「台湾は沖縄にとって大変重要なパートナーとなっている。様々な分野において交流を促進し、各種政策を推進していく」と協力を求めた。前泊町長、八重山観光協会の我那覇宗広専務らもあいさつした。 会見後、出演者らは樽酒を木槌で割り開く「鏡開き」で祝した。 番組は、台湾では7月20日から全10回に分け放送され、日本での放送予定はないが、YouTubeで中国語版がアップされる予定。