福岡県内の路線価上昇率1位、福岡市東区「千早並木通り」14・3%…マンション用地需要いまだ高く
福岡国税局が1日に発表した2024年分(1月1日現在)の路線価で、福岡県内の平均変動率は全国1位のプラス5・8%だった。上昇は9年連続で、23年の4・5%を1・3ポイント上回った。税務署ごとの最高路線価では、福岡市東区千早など、中心部から近い住宅地での伸びが目立った。 【一覧表】税務署別の最高路線価…「渡辺通り」は福岡県内の最高路線価
県内の最高路線価は44年連続で福岡市中央区天神2の「渡辺通り」。1平方メートルあたり944万円で、上昇率は4・4%。周辺の再開発により、オフィスの大量供給が見込まれるが、需要は高く、来年春には近隣に「ワン・フクオカ・ビルディング」の開業が予定されている。
県内で上昇率が最も高かったのは同市東区千早4の「千早並木通り」の14・3%。次いで同市早良区西新4の「明治通り」の14・0%だった。昨年、税務署別の最高路線価で全国トップの上昇率19・1%だった久留米市東町の「西鉄久留米駅前通り」は、今年も10・7%だった。
路線価の評価を担当した不動産鑑定士の浅川博範さんは「マンション用地の需要はいまだ高く、この傾向はしばらく続くだろう」としている。