億女のお財布をのぞき見!カードは2枚、小銭は入れない「貯まる財布」の作り方
「近年の円安などで、食品の物価は上昇続き。食費だけでなく教育費などさまざまな物の価格が上がり、“家計と向き合わざるを得ない”家庭が増えていると感じます」 【写真】家計管理のプロ3人が実際に使っているミニマム財布と、その中身
財布の見直しが家計管理の第一歩に
そう話すのは、ファイナンシャルプランナーの山口京子さん。以前は、老後を見据えた退職直前での相談が多かったが、今は40代から50代前半くらいの相談が増加していると話す。 「しかも、ご相談いただくのは、ごく平均的な年収のご家庭ばかりです。10年くらい前は、普通に生活していけば、この先も大丈夫だと思っていた家庭でさえ、ここ数年で一気に“日々の生活が不安”に転じていると感じます」(山口さん、以下同) これまで以上に家計管理が求められる時代だと指摘する山口さん。 「生活費のみならず、家賃、そして持ち家の人ですらその修繕費などがジワジワとアップしています。そして、この状況はまだ続きます。にもかかわらず過去20年で賃金が上がっていない現実は相当厳しい」 もちろん、投資等で資産を増やすという選択肢もあるが、まずは、お金の出入りを見直すことから始めるのが大事だとアドバイスする。 「いくら給料が上がっても、投資でプラスになっても、お金の出口が開きっぱなしでは、お金は貯まりません。 先取り貯金と出費の管理を2本柱で進めてこそ余裕のある家計になります。とにかく何かせねばと思うなら、家計救出の第一歩として、毎日使うお財布を見直しましょう!お金の出入り口であるお財布から消費行動の見直しを行ってみてください」 “億女”が太鼓判を押す、貯まる財布の秘訣とは!
へそくりで億超え!山口さん流“ミニマム財布”で衝動買いセーブ
ミニマムにすればマインドも行動も変わる では、出費の管理をしやすいのは、どんな財布か。山口さんの“推し”は、小さい財布。コンパクトゆえに、クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカードを必要最小限まで断捨離でき、支出が把握しやすくなるという。 「クレジットカード、もしくはデビットカードは合わせて2枚あれば十分。キャッシュカードは銀行からお金を引き出すときにあればよいので、常に入れておく必要はありません。使えるカードがあればあるほど、お金を使いたくなるのが人というものです」 クレジットカードを店ごとに使い分ける人もいるが、ポイント還元率が0.5%の場合、年間100万円を使ったとしてもひと月に貯まるのは400ポイント程度。手放して出費の機会自体を減らすほうがよっぽど経済的だ。 「ポイントカードも同じ。思い切って手放せば、ポイント欲しさから生まれるムダな買い物をなくせます」 また、小さな財布はレシートをため込むことができず、こまめな整理が必須。買い物の見直しもしやすくなる。 山口さん自身、ミニ財布歴は13年超え。2年前からは、小銭も入らない、カードも1枚に厳選した“スーパーミニマム財布”にシフトしている。 「基本はすべてクレジットカード払い。今日はどこでどういう買い物をするかをあらかじめ考えて、現金が必要な場合は用意するので、ミニマムな財布でも問題なし。むしろ、衝動買いをなくし、計画して買い物をするクセがつくと思います」