ひゃくまん穀の新米登場 県内一斉発売、価格は4~5割高
石川県産米「ひゃくまん穀(ごく)」の新米が27日、県内のスーパーなどで一斉に発売された。米卸の米心石川(金沢市)によると、米不足を受けた調達コストの上昇と、燃料代や肥料代の高騰に伴う生産コスト上昇を受け、店頭価格は前年比4~5割高となった。 マックスバリュ増泉店(金沢市)では入り口近くに特設コーナーが設けられ、2キロ入りが1480円、5キロ入りが2780円(いずれも税抜き)で販売された。試食も行われ、近くに住む70代女性は「値段は上がったが店に並んでいるのを見ると安心する」と話した。 市場デビュー8年目となるひゃくまん穀は、大粒で食べ応えがあり、冷めてもおいしいのが特徴。初回は前年比10トン増の140トンが出荷された。JA全農いしかわによると、24年産米は昨年12月末の計画段階で作付面積は前年比1・1倍の約2300ヘクタール、収量は約1万3千トンを見込む。能登半島地震や奥能登の豪雨の影響は現時点では分からないという。