「まるごと奈良博」3万人突破 節目の来場は「奈良」さん夫婦
金沢市の石川県立美術館で開催中の奈良国立博物館展「まるごと奈良博」は7日、開幕からの来場者数が3万人を突破した。3万人目は同市の奈良俊彦さん(81)、千枝子さん(79)夫婦で、オリジナルグッズなどの記念品が贈られた。 前期展を鑑賞し、2度目の来場となった奈良さん夫婦は「ご縁を感じる。いろいろな仏さまを鑑賞したい」と喜んだ。県立美術館の谷口出副館長が記念品を手渡し、作品解説した。 この日は高砂大学院OB歴史会の35人が団体鑑賞に訪れ、時代を反映した仏のかたちに見入った。重要文化財「薬師如来坐像(やくしにょらいざぞう)」について藤堂昭雄会長(77)は「蓮華座(れんげざ)を衣で覆うようにした表現が美しかった」と語った。 奈良博展は「ポスト国民文化祭」の目玉事業として県、県立美術館、北國新聞社でつくる実行委員会が主催。25日までとなる後期展には国宝4点、重文54点を含む137点が並ぶ。 午前9時半~午後6時に開館し、18日までの金~日曜は時間延長する。入場料は一般1500円、大学生千円、高校生800円、小中学生500円。内灘町以北の小中学生は無料。