プレミア12あす初戦、先発は巨人・井上温大…井端監督「若さを前面に出し力で押す投球を」
野球の国際大会「ラグザス プレミア12」(読売新聞社など協賛)は、13日に日本と台湾で1次ラウンドB組が開幕する。日本代表「侍ジャパン」は韓国、台湾、キューバ、ドミニカ共和国、豪州と共にB組で、13日の初戦はバンテリンドームナゴヤで豪州と対戦する。予告先発は井上(巨人)と発表された。12日は、試合会場の同球場で両チームが最終調整を行った。メキシコでは11日(日本時間12日)、A組の2試合が行われ、パナマが3―2でメキシコに逆転勝ち。ベネズエラは5―3で米国を破った。 【図】一目でわかる…プレミア12・日本代表「侍ジャパン」の日程
選手やコーチとして臨んだ過去の国際大会の経験を踏まえ、初戦を勝ちきる難しさを常々口にする井端監督。その指揮官が豪州戦の先発を井上に託した。「若さを前面に出してもらい、シーズン中のように力で押す投球をしてもらえればいい」。大役を任された初選出の23歳は「緊張すると思うが、一人ひとりアウトを積み重ねていきたい」と意気込む。
井上は宮崎合宿中の5日、広島との練習試合で3回を無安打無失点、5奪三振と好投するなど順調に本番に向けて調整を進めてきた。豪州打線を「長打力があり、セーフティーバントなど小技も使ってくる」と警戒しつつ、「コンディションは問題ない」と自信ものぞかせる。
バンテリンドームナゴヤは、2年前にプロ初勝利を挙げた縁起の良い球場。それから勝利なしに終わった昨季を経て、今季は先発陣の一角に食い込み、8勝(5敗)を挙げて巨人の4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。「今季の自分が積みあげてきたものを評価してもらった。その期待に応えたい」と井上。伸び盛りの左腕が、大会連覇を目指す侍ジャパンの先陣を切る。(大背戸将)
日本・井端監督「最終目標は優勝。全試合、厳しい試合になるのはわかっている。目先の一戦を全力で(勝ちに)いけたら」
豪州・ニルソン監督「いつも思うが、日本と戦えるのは名誉なこと。力を合わせて、全力で挑みたいと思っている」