【大相撲大賞】琴桜が逃した懸賞金は2187万円 ダントツの大枚逃したで賞
<第13回日刊スポーツ大相撲大賞(5)> 今年の大相撲大賞のトリを飾るのは、初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)で初の綱とりに挑む、大関琴桜(27=佐渡ケ嶽)だ。今年は66勝24敗で年間最多勝。正規のタイトルの他に、大相撲大賞として年間オール勝ち越し、小波賞、大枚逃したで賞と3つ受賞した。年6場所全て勝ち越しは琴桜、豊昇龍、大の里と現在の大関3人だけ。中でも琴桜の2桁白星5度は、単独最多だった。 【写真】懸賞金の束を受け取る琴桜 小波賞は、通年で番付が変わらなかった横綱、大関を除き、番付の昇降が少なかった安定感を評価したものだ。琴桜は年間を通じて番付の昇降が1枚。関脇から大関に番付を上げた。逆に大関から関脇に陥落した霧島も、同じく小波賞に輝いた。ちなみに年間を通じて最も番付が昇降した大波賞は、高安で28枚だった。 勝っていれば手にした懸賞本数が多い、大枚逃したで賞はダントツだった。懸賞は、その場で手にする1本3万円として、琴桜は729本で2187万円。600本(1800万円)で2位の霧島を大きく上回った。1番で34本以上、100万円以上の懸賞がついた“大一番”も最多の22番。その成績は12勝10敗で、1785万円を手にしたが、1491万円を逃した格好だ。初場所では逃した懸賞が少ないほど、横綱昇進に近づくだけに、大枚逃しとは決別したい場所となる。【高田文太】(おわり)