抜群の安定感の秘訣はお菓子の我慢!巨人のエース50勝スルリも7回1失点の好投
◆JERA セ・リーグ 巨人3×―2広島=延長10回=(28日・東京ドーム) 戸郷は声を上げながらグラブを力強くたたいた。2―1の6回。先頭・野間の中前安打などで1死一、二塁。坂倉をフォークで遊ゴロ併殺に打ち取って雄たけびを上げた。7回110球3安打1失点で勝ち投手の権利を持ったまま降板。9回にバルドナードの暴投で同点に追いつかれ通算50勝、今季7勝目が目前で消えたが「不用意な一発もあったし反省もありながらですけど、チームが勝ったのでよかった」とエースらしく、チームの勝利を喜んだ。 【ハイライト動画】「完璧な当たり」巨人・丸の劇的サヨナラ弾で首位・広島と3・5差! さあ追撃だ 5回には先頭・堂林に先制ソロを許し5試合連続被弾。被弾はリーグ最多の9本となり「力の入れどころだったりのミスで打たれたりしていると思う」と反省。だが失点はそれだけ。抜群の安定感でハイクオリティースタート(HQS=7回以上自責2以下)を達成した。 エースとして重圧と責任がのしかかる今季は「お菓子とか制限してる。僕らしくないでしょ? 食べて負けたらどうしようとか、意識しちゃう」。昨夏の冷凍庫はアイスクリームが詰まっていたが控えるようになった。「その分勝った時の喜びは大きいから」。勝利の喜びのため、甘いひとときを我慢している。 信念は揺るがない。「個人の成績は後でついてくる。チームの連勝を伸ばしていければ」。次こそは節目の勝利を笑顔で飾る。(水上 智恵)
報知新聞社