球界に驚き…FA人的補償で移籍した大物選手6人
工藤公康
・投打:左投左打 ・身長/体重:176cm/80kg ・生年月日:1963年5月5日 ・経歴:名古屋電気高 ・ドラフト:1981年ドラフト6位 2度のFA移籍を経て、読売ジャイアンツに入団した工藤公康。43歳を迎えた2006年オフに、人的補償で横浜ベイスターズに移籍した。 1981年ドラフト6位で西武ライオンズに入団すると、ルーキーイヤーから一軍デビュー。高卒4年目の1985年に最優秀防御率(2.76)に輝くなど、球界を代表する投手へと上り詰めた。 FA移籍した福岡ダイエーホークス(現ソフトバンク)でも、エースとして活躍。1999年には26試合(196回1/3)を投げ、11勝7敗、196奪三振、防御率2.38と傑出した数字でチームをリーグ優勝、日本一へと導き、自身は最優秀選手にも選出された。 2000年から巨人に活躍の場を移すと、移籍初年度から12勝をマーク。2004年から2年連続2桁勝利を挙げるなど、変わらぬ存在感を発揮した。 しかし、2006年は3勝どまり。当時43歳と大ベテランだったが、オフには門倉健の人的補償で、横浜ベイスターズへの移籍が発表。 横浜では加入初年度に7勝を記録。2009年には中継ぎで46試合に登板したが、若返りのチーム方針もあって同年限りで退団。最後は古巣の西武でプレーし、ユニフォームを脱いだ。
長野久義
・投打:右投右打 ・身長/体重:180cm/85kg ・生年月日:1984年12月6日 ・経歴:筑陽学園高 – 日本大 – ホンダ ・ドラフト:2009年ドラフト1位 2度の入団拒否を経て、読売ジャイアンツへの入団を叶えた長野久義だが、人的補償による移籍を経験した。 2006年、2008年にドラフト指名を受けるも、巨人入りを熱望してこれを拒否。2009年ドラフト1位でついに巨人への入団を叶えた。 すると、ルーキーイヤーから128試合に出場し、打率.288、19本塁打、52打点をマーク。新人王を獲得するなど、即戦力としての期待に応えた。 さらに、翌2012年には首位打者(.316)、2013年は最多安打(173安打)に輝くなど、巨人の主力打者として多くの実績を残した。 2018年はプロ入り後初めて規定打席を逃したものの、116試合出場で打率.290、13本塁打の好成績。まだまだ活躍が期待されたが、同年オフに丸佳浩のFA移籍に伴う人的補償で、広島東洋カープへの移籍が発表された。 広島では2020年には2桁本塁打をマークするも、徐々に出場機会が減少。2022年オフに無償トレードにより巨人への復帰が決まった。2023年は75試合の出場で打率.259、6本塁打と変わらぬ存在感を示している。