「名義が不一致の口座から引き落としが…」12年間にわたって別人の口座から固定資産税約200万円を引き落とし続ける=静岡・伊豆市
静岡県伊豆市役所で、別人の口座から12年間にわたって約200万円の固定資産税などを引き落としていたことが分かりました。 固定資産税の引き落としの誤りが発覚したのは、伊豆市役所税務課です。市によりますと、2012年から12年間にわたって、別人の口座から固定資産税と還付加算金(総額約200万円)を別人の口座から引き落としていました。 2024年7月末、金融機関から固定資産税の口座引き落としについて「口座名義人が不一致の口座から引き落としがあった」と連絡を受けて事態が発覚したということです。 原因は納税義務者が変更された後、市が引き落としを依頼した口座番号はすでに解約され、他人の口座になっていたものの、店舗と口座番号が一致していたため、気づけなかったということです。 市では、誤って引き落としをした市民に対して謝罪をするとともに、固定資産税と還付加算金(総額約200万円)を還付しました。 また、本来、引き落としをしなければいけなかった市民に対しては、事情を説明し、地方税法の時効期間である5年分の固定資産税(総額約50万円)をさかのぼって請求したということです。 時効が切れて請求できなかった7年分の固定資産税と還付加算金に関しては、市が負担するとしています。 伊豆市税務課では、相続などの一定の条件の手続きがあった場合は、本人の申請により登録した口座データをあらためて納税者に確認させるとともに、死亡者が所有していた口座データや一定期間経過したものについては、金融機関との確認を行ない、使われていないものについては削除するとしています。
静岡放送