濃霧に遭遇したら…高速道路で同時間帯に約20件・48台からむ事故 1人死亡、13人重軽傷 フォグランプ、下向きのロービーム、テールランプ、ブレーキランプも有効 JAFに注意点を聞いた
3月1日、長野県小諸市の上信越道で起きた車など48台が絡む多重事故は、濃霧が事故の一因とされています。走行中、濃霧に遭遇したらどう注意すればいいのか。JAF・日本自動車連盟に聞きました。
小諸インターチェンジと佐久インターチェンジの間の2キロほどの範囲でおよそ20件発生し、事故車両は48台に。 1人が死亡13人が重軽傷を負いました。
■霧で前見えず
事故直後の現場を通った車のドライブレコーダー。霧で前の見通しが悪いのがわかります。 事故に遭遇した運転手: 「霧がすごくて、前方20~30mくらいの視界で、これはやばいなという状況」 「(霧で)前見えないから、どんどんぶつかっていったんじゃないか」 警察も、霧が今回の事故の一因になったとみて調べています。
■濃霧に遭遇したら…速度落とし、車間距離を
もし、運転中に濃霧に遭遇したら、どう注意すればいいのか。JAF長野の担当者は、「まずは速度を落とし、車間距離をとること」が大事だと言います。 JAF長野支部・吉川瑠美さん: 「一番大事なのは危険が発生したら即座に速度を落とす。霧の時、一番怖いのが今回のような追突事故。車間距離を多くとるというのが注意点」
■下向きのロービーム
もう一つ大事なのがライトです。最も有効なのは、霧の中でも視界を確保できる「フォグランプ」ですが、装備されていない場合は、ヘッドライトのロービームを点灯してほしいと言います。 JAF長野支部・吉川瑠美さん: 「霧が壁のようになって乱反射してしまう特徴があるので、ハイビームにすると逆に視認性が落ちてしまうので下向きのロービームを使ってほしい」
■テールランプ
後続車に存在を示すことも重要です。 JAFが行ったテストの様子。霧の中で25メートル先の車の見え方を確認すると、無灯火よりも、テールランプを付けている方が見えやすいのが分かります。
■ブレーキランプも有効
後部のフォグランプやテールランプのほか、ブレーキランプも有効だと言います。 JAF長野支部・吉川瑠美さん: 「ブレーキランプも『ポンピングブレーキ』という形で何回かに分けてブレーキを踏むとチカチカと点滅するので、視認性も向上する」 四方を山に囲まれ、標高も高いため、霧が発生しやすいとされる信州。普段の運転から、注意点を意識することが大事です。