高齢者に「性感染症」が拡大、シニア世代の性行為をタブー視せず対策は急務に
世界の60歳以上人口は2050年までに倍増
実際、複数の先行研究が示しているように、50歳以上の層は性的欲望の度合いや性行為の頻度がより高く、性的パートナーの数もより多い。 67~99歳のカップル42万790組を対象にしたアメリカの研究では、性感染症罹患は配偶者と死別した人の間でより目立った。だが、これは男性に限った現象だ。 「こうした研究結果は、特に男性高齢者の間でリスクの高い性的活動が当たり前になっていることを示している」と、コバルスカは指摘する。 「世界の60歳以上人口は2050年までに倍増する見込みで、性的活動を強化する薬が普及している。医療関係者はシニア世代の性的懸念について語り合い、高齢者向け医療に性の健康を組み込むことに積極的になるべきだ」