大幅定員割れの熊本市立校教員、追加募集で合格者35人 採用予定数には17人不足
熊本市教育委員会は18日、2025年度の市立学校教員採用試験の大幅定員割れを受け、初めて実施した追加募集の選考結果を発表した。合格者は35人で、採用予定数の52人に17人届かなかった。 市教委によると、中学・高校の一般教科では募集した6教科全てで予定者数を満たさなかった。最も採用予定の多かった英語は、12人の予定に対して合格者は2人と10人足りなかった。理科は不足が4人、国語と美術、家庭は各2人、数学は1人だった。 追加募集は10月に始めたが、志願者が19人しかいなかったため、対象を臨時採用講師に広げた。不足分の52人に対して1・8倍の96人が志願、1・5倍の79人が受験したが、合格点に届かない受験者もいた。 市教委教職員課は「教員のなり手不足は深刻。足りない人員は今後も臨時採用などで対応し、生徒の学習環境に影響がないようにしたい」と説明した。(堀江利雅)。