災害時医薬品をドローンで配達 岐阜県各務原市で実証実験
薬局チェーンのピノキオ商事は、地震や土砂災害による孤立集落への対策として、ドローンを使って医薬品を届ける実証実験を各務原市で行いました。 実証実験は、災害による孤立集落に糖尿病の治療に使う自己注射用のインスリンを運ぶ想定で行われました。市内のピノキオ薬局で調剤されて陸路で運ばれたインスリンを、ドローンを使って約１.４キロ先に運び、薬剤師が受け取る流れです。 ドローンに積み込まれた保冷バッグには、温度や湿度、振動を記録する装置も備えられていて、品質の状態も確認します。 県によりますと、民間の事業者による医薬品のドローン配送実験は県内で初めての取り組みだということです。 また、離陸地点となった中学校では、実証実験に先立ち薬剤師による講演が行われ、生徒に対して薬剤師の仕事や災害時における薬剤師の役割などの説明がありました。
