<速報>巨人完封負けで球団ワースト記録の12連敗
交流戦の西武ー巨人の2回戦が7日、メットライフドームで行われ、巨人が0-3で敗れ、球団ワースト新記録となる12連敗を喫した。序盤は巨人の吉川光夫と、2年ぶりの先発となった西武の岡本洋介の投手戦となったが、4回にメヒアに先制2ランを浴びると2番手の西村健太郎も中村剛也に13号ソロを打たれた。不振の打線はチャンスに1本が出ず、5回3分の2を投げた岡本から武隈祥太、牧田和久、シュリッター、増田達至とつながれて完封リレーを許した。球団史に汚名を残す重たい12連敗目となった。 嫌なムードだ。ここまで勝ち星に恵まれない先発の吉川が4回二死一塁からメヒアに8号2ランを浴びた。吉川はインサイドを果敢に攻めながら大きなカーブを有効に使い、0-0の均衡を守っていたが、アウトコース高めに抜けた変化球の失投を見逃してもらえなかった。「スライダーかな。初先発の岡本を援護できたことが良かった」と、メヒアが語る甘いボールだった。 吉川は、5回にも先頭の9番バッター、炭谷を四球で歩かせ、金子のバントで一死二塁。源田は三振に打ち取ったが、続く秋山への1球は頭部に抜けて肩をかするような死球となり、高橋監督は吉川をあきらめ、西村をマウンドに送った。続く浅村にはライト前ヒットを打たれたが、ライトでスタメン出場した橋本が絶好バックホームで3点目を許さなかった。 一方、巨人は、また打線を動かしてきた。足に異常を訴えている村田をベンチに下げて亀井をスタメン起用。坂本、マギー、阿部でクリーンナップを組み、その亀井を6番に置いた。2点を追う6回、2試合連続で1番で起用された陽岱鋼が右中間を破る二塁打で出塁。橋本の内野ゴロで三塁へ進んだが、坂本がボール球に手を出してショートゴロ。西武は、カウントが変わってから前進守備を取っていため、突っ込めなかった。マギーは敬遠気味に歩かされて、西武は岡本から左腕の武隈にスイッチ。阿部は初球を打ち上げて走者を返せない。 その裏、先頭のおかわり君に初球をライナーで左中間に運ばれ0-3と追加点を奪われた。 巨人は、7回一死から西武の3番手の牧田から石川が右中間に二塁打。クルーズも三遊間を破り、一死一、三塁として、代打に打率.224の長野。ベンチの期待をよそに4-6-3の併殺打に終わった。初球の甘いボールを見逃して2球目の難しいボールに手を出す最悪のバッティング内容だった。 3点を追う巨人は、8回にも西武4番手のシュリッターから先頭の陽がライト前ヒットでチャンスメイク。しかし、橋本、坂本、マギーと凡打で後続が沈黙。9回もストッパー、増田の前に無失点に終わり、6安打完封負けを喫した。球団史に汚名を残すことになった12連敗に、スタンドには「負けは見飽きた」「ファンの願いに結果で応えろ」などという巨人ファンの辛辣なボードが掲げられていた。