「こんな終わり方は不公平」ボーフム指揮官、歴史的残留に歓喜も敬意を忘れず。デュッセルドルフ監督は「0-3の敗戦は当然」
「虚しさが残っている。これ以上はあまり言いたくない」
歴史的な大逆転に喜びを爆発させた。 現地時間5月27日に開催されたブンデスリーガの入れ替えプレーオフ・第2レグで、浅野拓磨を擁する1部16位のボーフムは、田中碧、アペルカンプ真大、内野貴史が所属する2部3位のデュッセルドルフと敵地で対戦。第1レグは0-3で完敗していたなか、前半に1ゴール、後半に2ゴールを奪い、3-3に持ち込むと、最後はPK戦を制し、崖っぷちから奇跡の生還を果たした。 【動画】痛恨のPK失敗で号泣する内野を指揮官が抱擁 がっくりと肩を落とすデュッセルドルフのメンバーとは対照的に、ボーフム側はお祭り騒ぎだ。58分から出場し、攻撃を活性化した浅野は、日本の国旗を手に、上半身裸で歓喜に酔いしれた。 ハイコ・ブッチャー監督も大興奮の様子で、デュッセルドルフの公式サイトによれば、「今、適切な言葉を見つけるのは本当に難しい。信じられないような試合だった」と語った。 「4日前の初戦後、本当に酷い状態だったのに、どうにか勝ち切った。本当に嬉しいし、逆転を信じていたチームを誇りに思う。(デュッセルドルフを思うと)まだ虚しさが残っているので、これ以上はあまり言いたくない。素晴らしいプレーをした彼らには最大の敬意を払っている。こんな終わり方は不公平だ。スポーツにはそういう瞬間がある。でも、勝利できたことを嬉しく思う」 勝負の中にも礼儀あり――。ブッチャー監督は決して対戦相手へのリスペクトを忘れなかった。それはデュッセルドルフも同じで、ダニエル・ティウネ監督はこんなスポーツマンシップ精神に溢れる言葉を残している。 「ハイコ、リーグ残留おめでとう。スポーツの観点では0-3の敗戦は当然の結果だ。ボーフムはブンデスリーガでプレーする理由を90分以上に渡って見せた」 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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