初のセリエA出場から一気にEURO出場へ アズーリで驚きのキャリア歩む大型MFの1年「注目している人は少なかったが……」
これまではセリエC、セリエBでプレイしてきた
EURO2024グループステージ初戦のアルバニア戦では1分しか出場しなかったが、このゲームで特別な一歩を踏み出した選手がいる。 イタリア代表MFマイケル・フォロルンショだ。今季はナポリからヴェローナにレンタル移籍していた26歳のセントラルMFだが、アズーリの一員としてEUROに参戦している現実にフォロルンショ自身が1番驚いているかもしれない。 というのも、フォロルンショはナポリからレンタル移籍を繰り返してきた選手で、これまではバーリ、レッジーナなどセリエCとセリエBが戦いの場だった。これまでのキャリアではセリエCで71試合、セリエBで88試合をこなしていて、セリエAで戦ったのは今季が初めてのことだった。 今季はヴェローナの主力として34試合に出場して5ゴール1アシストを記録したものの、これまで世代別イタリア代表でのプレイ経験もない選手だ。アズーリの一員になることなど想像していなかったかもしれないが、代表監督ルチアーノ・スパレッティはこの6月の親善試合でフォロルンショをA代表デビューさせた。 今夜にはグループステージ第2節でスペイン代表と対戦するが、それを前にスペイン『Mundo Deportivo』もフォロルンショのキャリアにスポットを当てている。 「フォロルンショに注目している人は少なかったが、ただ一人ルチアーノ・スパレッティはセリエAで1シーズンしかプレイしていない26歳のオールラウンダーを信頼していた」 同メディアはこのように伝えており、スパレッティは初戦のアルバニア戦にも1分だけフォロルンショを起用している。190cmとサイズがあり、スパレッティはフィジカルの強さを信頼しているのだ。 フォロルンショも今回のEURO参戦には少々驚いているようで、次のようにコメントしている。 「数か月前の時点では、EUROでプレイすることになるなんて想像もできなかったよ。それでも夢を見ることをやめなかったし、それが僕の原動力なんだ。アズーリならGKのポジションでもプレイするよ。僕はどんな立場であっても、チームに貢献したいんだ。その準備はできているし、プレイすべきところでプレイするよ」 ニコロ・バレッラやジョルジーニョといった選手とはタイプも異なるため、アクセントをつける意味でも面白いバックアッパーか。初のセリエAからEURO参戦へ。フォルロンショのキャリアは大きく動いている。
構成/ザ・ワールド編集部