帝京、15年ぶり冬の選手権で初戦突破! FW宮本周征が後半勝ち越しゴール【全国高校サッカー】
◇28日 サッカー 第103回全国高校選手権1回戦 帝京(東京B)2―1京都橘=国立 ◆笑顔がまぶしすぎる…応援マネジャーの月島琉衣が制服姿で登場【写真】 過去6度の優勝を誇り2009年度の第88回大会以来の出場となった帝京は一度は同点に追いつかれたが、途中出場のFW宮本周征(2年)が勝ち越しのゴールを決めて勝利。2回戦に進んだ。 15大会ぶりに冬の選手権に戻ってきた「カナリア軍団」帝京が、国立に勝利の凱歌(がいか)を響き渡らせた。後半12分から途中出場したFW宮本はベンチに座りながら藤倉監督の顔を「チラチラ見ていた」と言う。その点取り屋が主役の座を射止めた。 歓喜の瞬間は後半33分に1―1の同点に追いつかれた2分後に訪れた。ゴール前でこぼれ球を拾ったFW森田晃(3年)からパスを受けると、それを丁寧にゴール右に流し込んだ。ボールがネットを揺らした瞬間、「本当は観客席のベンチ外とかのメンバーの方に行こうと思っていたけど、興奮して考えられずにベンチの方に走っていた」と両膝を芝に滑らせて叫んでいた。ただ、今大会6得点を目標に掲げるストライカーは反省も忘れなかった。 「決勝点を決められたけど、(外した)最後のGKとの1対1だったりを決めきらないと。もっとスーパーな選手にはなれない」 帝京に17大会ぶりの勝利を呼び込んだが、宮本は「名門復活というか、自分はあまり古豪とかそういうことは意識していない。仲間や1個上の先輩たちとただただ目の前の試合を勝ちたい。帝京という看板は背負っていない。部員の責任を背負っている」。そう口にするストライカーが仲間とここから新たな伝統を紡いでいく。
中日スポーツ