婚活が上手くいかないのは「場所のせい」…年収300万円の30歳女性が地方に戻って婚活したら「うまくいったワケ」
総務省統計局の2023年春「住民基本台帳人口移動報告」によると、東京都には毎年16万人程度の流入があり、その大半が20代前半、次いで10代後半が多くなっています。就職や大学進学を機に上京していることが伺える結果です。 【写真】【写真】年収500万円以上の30代独身男性は「普通の男」じゃないんです しかし一方で、同報告によると東京都の有効求人倍率は例年、全国平均を下回っており、コロナ以降は乖離が大きくなっています。そして毎年、11万人程度が都外に流出しています。 つまり、最初は都会に憧れて上京するものの、経済的な理由や都会が肌に合わなかったなどで、地元へ戻ったり県外に移住したりしていることがわかります。結婚もその一つで、都会の婚活に疲れる方は一定数います。都会での仕事や婚活に苦戦している方は、地元や地方にも目を向けてみてはいかがでしょうか。 前編『父親が突然倒れて…年収400万円「実家が農家」の男性が婚活中に家を継いで「激変」した意外な展開』では、新潟県の中堅企業で営業として働く年収400万円の36歳男性、林田和義さん(仮名[以下同])の事例をお伝えしました。 彼は婚活に苦戦する中、38歳の時に農業を営む父親が倒れたことで一大決心し、会社を退職して実家を継ぎ、農業法人を立ち上げた方です。そのうえで婚活を再開させたところ、見事に成婚を果たされました。 お相手の女性は伊藤舞子さん。婚活ではイメージの悪い「農業・農家」ですが、舞子さんはなぜ彼を選んだのでしょうか
憧れの東京に来たものの、故郷の新潟へ出戻った女性
伊藤舞子さんは、都内の中小企業に営業として勤める年収300万円の30歳女性です。彼女は新潟県の出身でしたが、都会に憧れて大学進学を機に上京し、そのまま就職したといいます。しかしこの頃には、憧れていた都会の現実に打ちのめされていたとのことでした。 都会で何が嫌だったか。まず、人間関係が大変だったそうです。表現が難しいところですが、新潟出身の彼女には「合わない」と感じる人が多く、友人作りや仕事でも苦戦していたといいます。 また28歳の頃から婚活も始めたものの、どうしても都会に馴染んで洗練された煌びやかな女性に圧倒され、男性からロクに相手にされなかったとのことでした。 仕事も婚活も上手くいかないまま30歳を迎え、彼女は東京での将来に希望が見いだせなくなったそうです。元々、憧れだけで明確な夢や目標があったわけでもなかったため、無理に東京に留まる理由もありません。彼女は東京に見切りをつけ、新潟県の実家に戻ることにしました。 とはいえ彼女は本来、精力的に活動する女性です。地元に戻って落ち着いた彼女は早速、近くの工場でアルバイトしながら就職活動を始め、そのかたわらで結婚相談所で婚活を始めました。そうして、ほどなくして彼女は和義さんと出会うこととなったのです。