JAきみつ稲作部会が南房総のご飯給食の取り組みを視察(千葉県)
君津市のJAきみつ稲作部会(朝生良重部会長)が4日、南房総市の「おいしいご飯給食」の取り組みを視察した。同部会員やJAきみつ職員、君津市職員ら15人が、南房総市の「外房学校給食センター」や「炊飯センター」などの施設を見学した他、完全米飯給食の取り組みについて質疑応答を行った。 南房総市は「日本一おいしいご飯給食」を目指し、平成23年度から和食中心の献立で、“市産市消”による完全米飯給食を提供。令和元年度からは、県独自の農産物認証制度で認証を受けた農薬と肥料を、基準の半分以下にして栽培した「南房総市産ちばエコ認証米」のみを使用し、環境保全と安心安全な給食提供を推し進めている。 一方の君津市は現在、米飯給食が週4日で、ちばエコ認証米の納入率も半分程度だという。今回は、完全米飯給食の導入とちばエコ認証米の納入率100%を目指す同部会員らが、先進地である南房総市のノウハウを学ぼうと視察に訪れた。 一行は、午前中に同給食センターと炊飯センターを見学後、意見交換会を実施。完全米飯給食導入や給食センター開設の経緯、納入業者の選定方法などの話を聞き、質疑応答もあった。 昼食では、南房総市の給食を試食。同市産のコシヒカリを主食に、サケのマヨネーズ焼きとヒジキ煮、みそ汁といったメニューが提供された。 午後は、3社ある給食米納入農家の一つで、三芳地区の岡本農園を訪問。ちばエコ認証米の生産量の増加と給食米納入に至る経緯を聞いた他、給食米の精米や選別をする施設を見て回った。 朝生部会長は「南房総市の取り組みや米の生産から提供までの流れを見ることができ、勉強になった。ちばエコ認証米の生産量と納入率の増加や米飯給食の推進に役立てたい」と話していた。