日産株36%保有のルノー、ホンダと日産の経営統合を支持の方針…出資比率15%まで引き下げ予定
【ニューヨーク=小林泰裕】米ブルームバーグ通信は18日、日産自動車の筆頭株主である仏ルノーが日産とホンダとの経営統合を支持する方針だと報じた。ルノーの承認が両社の経営統合のカギになるとの見方を伝えている。 【図解】ホンダと日産陣営、統合で販売台数はどう変わる?
報道によれば、ルノーは日産とホンダの経営統合に原則として賛成だが、自社の経営に影響が及ぶかどうかも含め両社の交渉を注視しているという。ルノーは傘下企業を通じ、日産と電気自動車(EV)の開発で協業関係にある。
ルノーは日産株の約36%を保有している。2023年2月に日産への出資比率を15%まで引き下げることで合意しており、段階的に日産株の売却を進めている。
日産とホンダは経営統合する方向で協議し、持ち株会社を設立して両社が傘下に入る案を検討している。両社の経営統合を巡る報道を受け、ルノーの株価は18日に5%上昇した。