高額賞金かかるG1競輪ダービーが30日開幕 S班5名はいまだグランプリ出場圏外、2名が獲得賞金5000万円超え
2024年は一発目のGI「全日本選抜競輪」で郡司浩平が“S班即返り咲き”を果たし、脇本雄太がGII「ウィナーズカップ」で優勝。S班4人が入れ替わった昨年に続き、波乱含みのドラマが生まれている。まもなく開幕する伝統あるGI「日本選手権競輪(通称:競輪ダービー)」を前に、S班を中心に獲得賞金上位陣の序盤戦の戦いを振り返りたい。(※賞金は4月24日時点)
2名が賞金5000万円超え
伝統の「競輪ダービー」が30日に開幕する。今年2度目のGI直前の賞金ランキングは、2月のGI「全日本選抜競輪」を制した郡司浩平がトップ。郡司は全日本選抜以降、平塚FIと川崎記念の2開催しか走っていないが、依然首位をキープしている。 それを僅差で追うのが清水裕友だ。3月のGII「ウィナーズカップ」前は郡司と1270万円もの差があったが、じわじわ追い上げ300万円差まで迫っている。すでに獲得賞金5000万円を超えているのはこの2名だけだ。 清水は郡司が選考漏れで出場できなかった「ウィナーズカップ」で決勝3着、4月の高知記念で準優勝。今年は玉野記念で決勝進出を逃した以外は、決勝の確定板に乗り続けている。年明けからの好調を維持し、昨年はわずかに届かず涙をのんだ“ダービー王”へ挑む。
S班5名はグランプリ出場圏外
さて、ここで現S班と前S班の選手の賞金状況を見てみよう。 ウィナーズカップ開催前は賞金TOP50圏外だった脇本雄太は、同開催を制し4位に急浮上した。しかしダービーは病気欠場。ダービーは高額賞金のため、開催後には大きく順位を落としてしまいそうだ。 深谷知広もウィナーズカップ以降、高知記念と西武園記念を走りともに優出。優勝はないが初日特選での1着が目立ち、順位を6位まで上げている。
S班5名はグランプリ出場圏外に位置
一方で現S班5名はグランプリ出場圏外の順位となっている。昨年のグランプリ覇者・松浦悠士はウィナーズカップ準決勝で落車し欠場。賞金ランクは10位まで下がってしまったが、ダービーでの復帰を控えている。 年明けからの欠場が響き、ウィナーズカップ前はTOP50圏外だった眞杉匠は39位まで浮上してきた。松浦同様、ウィナーズカップ準決勝で落車したが、その後のGIII2開催に出場。ダービー前最後のレースとなった西武園記念では地元5車を撃破し、今年初Vを挙げた。 ウィナーズカップを病気欠場した山口拳矢は未だTOP50圏外。直近出場している川崎記念、西武園記念はいずれも二次予選敗退となっている。しかし西武園記念の敗者戦では連勝。昨年の鮮やかなダービー制覇は記憶に新しい。今年もあっと驚く巻き返しがありそうだ。