奥山大史監督「ぼくのお日さま」、高妍のイラストポスターと著名人コメント公開
「僕はイエス様が嫌い」の奥山大史監督が雪の町の小さな恋物語を紡ぎ、第77回カンヌ国際映画祭〈ある視点〉部門に出品された「ぼくのお日さま」。9月6日(金)~8日(日)にテアトル新宿とTOHOシネマズ シャンテで先行公開され、9月13日(金)より全国公開、さらに北米をはじめ世界各地での上映も決定している。 「ぼくのお日さま」予告編 このたび台湾と日本を拠点に活躍するイラストレーター・漫画家の高妍(ガオ イェン)が手掛けたイラストポスター、ならびに著名人のコメントが到着した。
〈コメント〉
■朝井リョウ(小説家) 雪になって、日差しになって、ずっとこの世界を見ていたい。心からそう思うほど全員を愛しく感じました。 自分で選択せずとも宿ったもの、かつ、人生に大きな影響を与えるもの。そういうものに“私”を蹂躙させない人々の姿を立ち上らせながらも、その手触りはあくまでやわらかくあたたかい。この不思議なバランスが成立しているのは、作り手に細やかなこだわりと徹底したビジョンがあってこそだと思います。 鑑賞中、何度かスクリーンが光を吸い込んで膨らんだように見えました。この映画だけが持つ魔法だな、と思いました。 ■亀田誠治(音楽プロデューサー/ベーシスト) なんともあたたかい映画に出会いました。 人を好きになる気持ちと何かに夢中になることってどこかでつながっているんだなって思いました。 ■川村元気(フィルムメーカー・小説家) 押入れの奥にしまいこんでた子供の頃の宝箱を、ふいに開けてしまったような気持ちになりました。 痛くて、恥ずかしくて、でもとても大切だった秘密の箱庭のような世界。 ■宮藤官九郎(脚本家) 何もない、真っ白な世界に、大切なものだけを、細心の注意を払ってそっと配置して、光とか、影とか、表情とか、後ろ姿とか、息づかいとか、全てを逃がさないように捉えた、とても繊細で大胆な作品。とにかく、子供たちが良いのです。瑞々しく、時に残酷で、なによりチャーミング。 大人も負けず劣らずチャーミング。無防備で、静かに熱い池松くん。若葉くんも切なかった。 こういう映画が好きな俺もいるんだなと気づかされたし、憧れるし、痺れました。 奥山監督、すごい才能(エンドロールも最高!) ■高妍(漫画家・イラストレーター) 雪と光の反射、柔らかな粒子と童話のような色合いで構成された『ぼくのお日さま』は子供たちの純真さと残酷さを繊細に描いた素晴らしい作品。 ■斎藤工(俳優/映画制作者) 遠い場所で静かに始まった美しく儚い物語が気が付いたらすぐそこにある自分の物語になって行く 描かれる全ての人間が輝き本質的で圧倒的な作家性に溢れた傑作 奥山大史監督が生み出す唯一無二の世界 今後もその世界を生涯追い続ける事になると思います ■箭内道彦(クリエイティブディレクター) 声にしない台詞、影を使わぬ光、主題歌になった歌。他の誰にもつくることのできない、奥山大史の映画。 ■YOU(タレント) 冬の白の中で 触れ合うお互いの華奢な想いが ゆっくり溶けていくのが視えた。 二度とない景色が 切なくて 眩しい。 ■行定勲(映画監督) 優しく、美しく。 躍動するカメラは、一瞬で過ぎていく取り戻せない時を捉える。そこには奇跡が連続していた。 登場人物たちの間に生まれる、どうにもできないモヤモヤとした感情に、ひとは“恋”と名づけるのだろう。 この映画は恋を描いたまさに珠玉の映画だ。 大人になる直前の青春の入口に立った あの頃を見事に描いた傑作。
Story
吃音のあるアイスホッケー少年のタクヤ(越山敬達)は、『月の光』に合わせてフィギュアスケートを練習する少女さくら(中西希亜良)に心を奪われる。ある日、さくらのコーチの荒川(池松壮亮)は、ホッケー靴のままフィギュアのステップを真似て何度も転ぶタクヤを見つける。タクヤの恋を応援したくなった荒川は、スケート靴を貸し、タクヤの練習に付き合うことに。やがて荒川の提案でタクヤとさくらはペアを組み、アイスダンスの練習を始める──。 「ぼくのお日さま」 ©2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS 配給:東京テアトル