警察官かたる特殊詐欺 メッセージアプリで偽の警察手帳や逮捕状の画像送る手口目立つ 警察庁
特殊詐欺のなかでも警察官をかたって現金をだましとる手口が急増していて、今年に入ってからは、メッセージアプリで偽の警察手帳や逮捕状などの画像を送り、信用させる手口の詐欺が目立っています。 警察庁によりますと、特殊詐欺のうちいわゆる「オレオレ詐欺」の認知件数は今年10月までで4705件にのぼり、前の年の同じ時期よりおよそ43パーセント増加しています。
そのなかでも特に増えているのが警察官をかたって「捜査」や「優先調査」などの名目で現金をだましとる手口で、今年に入ってからは、メッセージアプリで偽の警察手帳や逮捕状の画像などを送り、信用させる詐欺が目立っているということです。 実際にあったケースでは、警察官を名乗る人物から「極秘捜査で逮捕者が出ている」「あなたの名前で携帯が契約されている」などと電話があり、メッセージアプリの利用を求められたうえで偽の警察手帳の画像が送られてきました。 その後、「あなたが事件に関与していることがわかったので今使っている口座は凍結される」などと言われ、別の口座にお金を動かすよう指示されたということです。警察庁は警察がメッセージアプリを使うことはないとして注意を呼びかけています。