祖母が「電気代がもったいないから」と、風呂場の換気扇を消してしまいます。つけているのは「8時間」くらいですが、そんなに“電気代”がかかるのでしょうか?
「お風呂の換気扇」にどのくらい電気代がかかっているのか、あまり気にしたことはないかもしれません。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説 しかし、電気代が高騰している今、「電気代がかかってもったいないから」とすぐ換気扇を消してしまう同居人がいたとしたらどうでしょうか。「節約につながるのだろうか?」「つけるのをやめたほうが逆にデメリットが多いのでは?」と疑問に思う人もいるかもしれません。 本記事では、お風呂の換気扇にかかる電気代がいくらなのかをシミュレーションし、お風呂の換気扇を消してしまったときにどんなデメリットがあるのかについて解説します。
お風呂の換気扇を8時間回すと電気代はいくらになる?
まず、お風呂の換気扇を長時間回したときの電気代を計算していきましょう。換気扇の種類やお風呂の広さにもよりますが、今回はPanasonicの天井埋め込み型の換気扇「FY-13UG7E 」を使用していると仮定し、さらに電気料金は全国家庭電気製品公正取引協議会の「電力料金目安単価」から1キロワットアワーあたり31円(税込)とします。 換気扇の換気(強)における消費電力は25.5ワットで、電気代を求める計算式「 消費電力(ワット)÷ 1000 × 使用時間(時間)×1キロワットアワーあたりの電力量料金(円/キロワットアワー)」に当てはめると、お風呂の換気扇を8時間回したときの電気代は「25.5(ワット)÷1000×8(時間)×31(円/キロワットアワー)=6.3円」となります。 1ヶ月(30日)だと約190円、半年だと約1140円、1年だと約2280円の電気代がかかります。金額の捉え方は人によりますが、そこまで大きな金額ではないと思う人が多いのではないでしょうか。
お風呂の換気扇を回さなかったときのデメリットとは?
換気扇を回さないことによって、デメリットが生じる可能性もあります。具体的なデメリットは以下の通りです。 ●カビが発生しやすくなる ●嫌な匂いが出やすくなる ●湿気で家が傷む お風呂の換気扇を回しておくだけで、洗い場の湿気を外部に逃してカビの発生を防止することができ、排水溝付近にこもりがちな悪臭を和らげることができます。さらに木造住宅だと湿気に弱い性質があることもあるため、換気扇を回すことで換気を促し、家の寿命を長く保つことにもつながります。 お風呂の換気扇は8時間回しっぱなしでも電気代は月190円程度で済むため、電気代を気にして消すよりも、つけておいたほうがよいと言えるのではないしょうか。