シャオロン登場で“お払い箱”も一時検討…中日『ドアラ』波乱万丈の30年 人生を激変させたバク転誕生の裏側
2013年からは、マスコット初の“契約更改”も始めた。年俸は食パンで、2023年はドラゴンズが2年連続で最下位だったことから、117グラム減の500グラムで更改した。
ドアラ:(2023年12月) 「2年連続最下位 試合・イベントを休む 自分からダウンを提案」
2013年の年俸は750グラムで、低迷するドラゴンズの順位に比例してダウン傾向が続いていて、そのためか“ブラック発言”も飛び出す。 ドアラ: 「たくさんパーティーをしてキックバックを受け取りたい」
司会: 「書き直してくださいね」 “人間っぽい”“自由”なドアラ。その人気は老若男女、敵も味方もかかわらず広がっている。 ドラゴンズファンの女性 「ファンサービスが良いと思います」 別のドラゴンズファンの女性: 「盛り上げていこうっていう、そういうのがみえるな」 阪神ファンの女性: 「阪神ファンの私たちにもドアラはすごいサービスしてくれて。手を振ってくれました」
■アクシデントで試合中断も会場の熱は冷まさず ドアラのプロ意識と将来の夢
サービス精神あふれるドアラ。「育ての親」の石黒さんには、忘れられない出来事がある。 2005年8月、ドラゴンズとジャイアンツの試合。突然ドームで停電が発生し、試合が中断した。
復旧までに20分かかったがその時、グラウンドにあらわれたのがドアラだった。
石黒さん: 「20分間グラウンドを開けっ放しにするのはお客さんに申し訳ないですし。他になかったんですね。ドアラに『お願いね』って言って」 無茶ぶりにもかかわらず、復旧までの20分間、ファンを楽しませたドアラ。 石黒さん: 「レフトスタンドからも、本当にすごい拍手をもらって帰ってきたんですよ。あの時はヒーローでしたね」
この時のことをドアラは「早く電気直らないかな~。あきちゃうかなと。楽しませる事が仕事!」
あふれるサービス精神の裏に“プロ意識”。最後に将来の夢を聞くと「静かな所でダラダラ暮らしたい」と締めくくった。 2024年5月27日放送