南野拓実が2年目のモナコでバージョンアップ どこのポジションでも「消えずに」活躍で現地メディアも高評価
【代表のどのポジションで能力を発揮する?】 シーズンハイライトは、第23節のRCランス戦だ。この試合、ヒュッター監督は3バックの相手に対して、守備時に4-4-2から5-4-1に可変させるシステムを採用。4-4-2の右サイドハーフを任された南野は、守備時には右ウイングバックとしてプレーすると、攻守両面で大活躍を見せた。 相手のオウンゴールを誘うクロス、相手GKに倒されてのPK獲得(フォラリン・バログンのPKは失敗)、そして2-2で迎えた後半アディショナルタイムには、個人による局面打開から左足一閃。左ネットに突き刺したそのスーパーゴールが決勝点となり、以降の無敗街道につながる勝利を呼び込んだ。 ゴールを決める能力はそのままに、今シーズンからはチャンスも作り、試合を動かす選手へと進化を遂げた南野。来シーズンはチャンピオンズリーグの舞台で、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。そして、ワールドアップアジア最終予選がスタートする日本代表では、"ニュー南野"の能力をどのポジションで発揮するのか。 進化を続ける29歳の今後に、ますます注目が集まる。
中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi