福島県内の企業 2024年の倒産件数は過去15年間で最多 ゼロゼロ融資の返済や物価高などが影響
民間の信用調査会社・東京商工リサーチによると、2024年に福島県内の企業が倒産した件数は122件で、負債総額は170億4800万円だった。 倒産件数は前年より5割以上増えていて、2010年以降の15年間で一番多かった。負債額10億円以上の大型倒産はなかったが、1億円以上の中規模クラスの倒産が増えたことで、負債総額も4年連続で増加した。 要因としては、コロナ禍で行われた実質無利子・無担保融資(いわゆるゼロゼロ融資)の返済が本格化したことにくわえ、物価高や賃金の上昇が影響しているということだ。 産業別では、宿泊業や飲食業などのサービス業他が37件と最も多く、2024年問題で負担が増した建設業(2023年16件⇒2024年34件)と運輸業(同6件⇒12件)が、前年と比べて2倍以上に増えた。 東京商工リサーチは、社会保障費の増加や労働者不足による賃金の上昇など企業を取り巻く環境は厳しさを増していて、2025年の企業の動向についても予断を許さない状況にあると分析している。
福島テレビ