すみだ北斎美術館で企画展「葛飾北斎も描いた江戸のカレンダー」
江戸時代に流行した暦の情報を絵や文字で隠し込んだ摺物(すりもの)「大小」をテーマにした企画展「読み解こう!葛飾北斎も描いた江戸のカレンダー」が12月18日、すみだ北斎美術館(墨田区亀沢2)で始まる。(すみだ経済新聞) 【写真】企画展「読み解こう!葛飾北斎も描いた江戸のカレンダー」 江戸時代に使われていた太陰太陽暦では、月の日数が「大の月」(30日)と「小の月」(29日)に分かれ、毎年異なる配列が採用されていた。このため、人々の生活にはその年の暦を正確に把握する必要があった。これを解決するため、暦の情報を絵や文字で隠し込んだ「大小」が制作され、江戸で流行したという。 同展では、大小の技法やそのデザインに込められた遊び心を紹介。葛飾北斎やその一門が手がけた作品を中心に、約150年前の江戸の暦文化を体感できる展示内容。展示作品には、ウサギや餅などを通じて暦を表現したユーモラスなデザインが多く含まれ、鑑賞者は「どこに月数が隠されているか」を楽しみながら、江戸時代の粋を感じられる構成となっている。 会期は前期(12月18日~1月26日)と後期(1月28日~3月2日)に分かれ、一部展示替えを行う。開館時間は9時30分~17時30分。観覧料は、一般=1,000円、65歳以上・高校生・大学生=700円、障害者・中学生=300円、小学生以下無料。期間中、講演会やワークショップ、学芸員によるスライドトークも予定する。
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