2023-24シーズンのNBAで最も期待外れな契約5選
NBAという熾烈なリーグにおいて、球団はサラリーキャップをクリアし、効率的なロスターを構築しなければならない。そのため、選手との契約は最も慎重を期すことになるが、どんなに優秀なスカウトが存在しても、失敗は避けられない。特にブレイクした翌年や、ポテンシャルおよびキャリアピークの見誤り、ケガの耐性が弱い選手の獲得などは、ファンから反感を買うリスクを秘めている。 残念なことに、今シーズンも不本意な契約が存在している。契約金額やこれまでの成績と照らし合わせながら、期待外れな選手を抜粋する。
■ブラッドリー・ビール(フェニックス・サンズ)
年俸:4670万ドル(67億円) 出場試合:6試合 平均スタッツ:14.7得点、3.3リバウンド、3.2アシスト 11シーズンを過ごしたワシントン・ウィザーズを退団し、タイトル獲得を目論むサンズに加入したビールは、リーグで4番目に高い給与水準にある。しかし、移籍後はわずか6試合の出場に止まっており、期待されている得点もキャリア平均を大きく下回っている。 ビールは2018-19シーズンを最後に、レギュラーシーズンで65試合以上の出場歴がなく、近年は健康面が疑問視されてきた。ケビン・デュラントも主力不在にはフラストレーションを溜めているとの報道もあり、リーグ優勝に向けてデビン・ブッカーを含むビッグ3のケミストリーを深めるためには、3度のオールスターの一貫性が必要不可欠だ。球団オーナーであるマット・イシュビアも、背番号3の不良債権化は何としても避けたいところだろう。
■ジョーダン・プール(ワシントン・ウィザーズ)
年俸:2750万ドル(39億円) 出場試合:27試合 平均スタッツ:17.5得点、2.5リバウンド、3.6アシスト 長年ウィザーズを牽引したジョン・ウォールとブラッドリー・ビール政権に遂に終止符が打たれ、世代交代に乗り出したウィザーズ。その重責を任されたのが、ゴールデンステイト・ウォリアーズから鳴物入りで加入したプールだ。しかし、プールのこれまでの成績は、ウィザーズの財政投資に見合っていない。 プールは、チームで最も高い年俸を受け取っており、今後は2026-27シーズンまで3000万ドル以上の契約が残されている。それにもかかわらず、1試合あたりの平均得点は20点未満で、3ポイントシュート成功率も31.3パーセントと低水準。また、傲慢な姿勢やリーダーシップ能力も懸念されており、プールには早くもトレードの噂が付きまとい始めた。