早くも年越し 希望込めしめ縄張り替え 平泉・達谷窟毘沙門堂【岩手】
平泉町平泉にある国史跡・達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門堂で2日、1カ月早い「御年越祭」が行われた。同日は毘沙門天が年に2回歳神を迎える年越し日の一つとなるためで、参道に並ぶ3基の鳥居に架けられた大しめ縄も、新しいものに張り替えられた。 3本の大しめ縄は長さ7~8メートル、最も太いものは中央部分が周囲70センチ以上あり、作業は毘沙門堂に最も近い木製の三之鳥居から開始。関係者ら5人が脚立やはしごを使い木製の二之鳥居、境内入り口にある石造りの一之鳥居の順で張り替えた後、しめ縄に神聖な場所を表す紙垂(しで)を三之鳥居から順に3、5、7本飾り、紙垂を挟むようにわらで作った房を4、6、8本下げて仕上げた。