見えた最先端トレンド!若手の熱量に共感 2025年春夏ロンドンダイジェスト
循環型の先駆ブランド「レイバーン」が15周年
クリストファー・レイバーン( Christopher Raeburn )による「レイバーン(RAEBURN)」が15周年を迎えました。2009年のスタート時から余剰生地をアップサイクルする、循環型のデザインアプローチを核に据えているストリートブランドです。ロンドン・ファッション・ウイーク中に変遷をたどる特別展示を開催し、キュレーターのハリス・エリオット(Harris Elliot)が展示を手掛けました。
「レイバーン」の名前を広げた廃棄パラシュートをアップサイクルしたジャケットをはじまり、デッドストックのミリタリーファブリックを使ったアイテムや、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ヴァンズ(VANS)」「モンクレール(MONCLER)」「ポーター(PORTER)」、ディスニーなど、過去のコラボ作品の数々も展示されています。そのどれもがとってもかっこいい。「圧倒的にユニークで人の心を動かす服を、サステナブルなアプローチでデザインする」というクリストファーのアティチュードに惚れました。
Y2Kの次は“インディースリーズ“!?
2022年に始動した「アーロン エッシュ(AARON ESH)」は、今回のコレクション取材で楽しみにしていたブランドの一つ。23年には「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のファイナリストにも選出されていて、サヴィル・ロウ仕込みのテーラリング技術と、ロンドンの今のユースカルチャーを切り取る視点の組み合わせがファンの心をつかんでいるそう。
ショー開始前には、お隣になったファッションジャーナリスト若月美奈さんと、若月さんの18歳の親友レオン君と雑談。レオン君によると、ロンドンでY2Kブームの次に来そうなトレンドワードは“インディー・スリーズ(Indie Sleaze) “だと教えてくれました。初耳ワードです。レオン君によると古着ベースのグランジファッションに近く、いろんなテイストを自由に組み合わせるミックス&マッチスタイルで、2010年代の若者ファッションが参考になるらしいです。まだつかみきれませんが、「アーロン エッシュ」の来場者たちのスタイルはまさに“インディースリーズ“系かなとレオン君。「アーロン エッシュ」周りのコミュニティーには要注目な予感がします。