コナン一色…聖地巡礼に沸く一大観光都市・函館市 経済効果は絶大 その戦略とは?
地元の飲食店もコナン人気の効果をすでに感じています。 こちらの店では、映画の公開記念舞台挨拶で声優らに配られたという「函館玉子鶏黄」が連日完売になっています。 (まる屋 高野遥代表)「コナン効果としては、だいたい売れ行きが10倍くらいにはなっています。コナンも史上最高の出来だと聞いているので、これがずっと続くといいなと思っています」
駅の目の前にあるこちらのホテルは、およそ200室あり、来月までの予約が埋まりつつあるといいます。 (プレミアホテル 廣川真由美総支配人)「お客様のアンケートにも、コナンの映画を見て来ましたというのもあるので、お客様が増えているんだなという実感はあります。函館の魅力をホテルから発信できるようにこれからも取り組んでいきたい」
そして意外にも、観光客があえて訪れているのが、映画館です! (シネマ太陽函館 木村常麦さん)「これが午後3時50分です。車いすスペースがあるので一般は1席しか空いていません」 ゴールデンウイーク期間中は1日12回上映し、連日満席が続いていました。
(上ノ国町からの観光客)「(きょうだい3人)席はバラバラで取れたけど、ギリギリでした」 (青森からの観光客)「本当は青森で映画を見てから来る予定だったんですけど間に合わなくて、こっちで見ようと思ったら満席でした」 (シネマ太陽函館 木村常麦さん)「今回に関しては、道外の方とか地元以外の方も多く、かなり多くのお客様が来ていて、過去に例がないくらい来ています」
アニメなどの聖地巡礼に詳しい専門家は、有名コンテンツに依存し続けない取り組みが重要だと話します。 (近畿大学 岡本健教授)「名探偵コナンという世界中に莫大なファンがいるコンテンツで五稜郭や函館市が紹介される周知効果・広告効果は、(市の予算)2000万円という金額以上にあると思われます。ここでどういう体験をしてもらってどういう出迎えをして、これからファンがどうなるか、函館の魅力を変わらずに発信することが重要なのではと思います」