【単独取材】“セクハラ”解任に「自分自身に緩み」「反省どころじゃ…」ENEOS社長 “同席”副社長らも処分
■同席の常務も女性に性差別発言か
斉藤氏がnews zeroのカメラに語ったのは―― 社長を解任された斉藤猛氏 「企業風土を変えなきゃとか、荒波に入っている会社なので、会社が変わっていかなきゃいけないとこだったので、それらも含めて企業風土を変えると、ここ1年でやってきた」 ――取り組んだけど今回解任ということで 社長を解任された斉藤猛氏 「これは私がダメだったんですね。自分自身に緩みがあった、これは反省しています。反省どころじゃないですね。自らが『企業風土を変えましょう』『個人個人、自立的に頑張っていこう』と旗印あげてやっていた手前、悔やんでも悔やみきれない」 ――どうしてやってしまったのか 社長を解任された斉藤猛氏 「そこはもうなんというか…。そこが情けないんですけど」 ――飲みすぎて? 社長を解任された斉藤猛氏 「そうですね。ずっと私、飲み会では一次会のみ、飲むことには人一倍気をつけていたけど」 「そこが残念、自分自身にも情けない。そんなに酔わないほうなんですけどね、残念です。お酒ってのは良くないと…すみません」 また、ENEOSによると、斉藤社長による不適切行為があった懇親会には、ほかにも副社長の谷田部氏と常務の須永氏も参加していたといい、二人とも「お酒を飲んでいて斉藤氏の不適切行為に気づかなかった」と話しているということです。 さらに、常務の須永氏については同席した女性に対して性差別とみられる不適切な発言もあったといい、須永氏は3か月間、報酬を減額。副社長の谷田部氏は斉藤氏の行為を止められなかった責任を問われ辞任処分となっています。
■同席者も処分…街の人は?
副社長と常務は知らなかったといいますが、同席者も処分されたことについて街の人に話を聞きました。 「その場にいて止めなかったなら多少の制裁は」 「(常務は)減額で済んじゃったんだなって」 ――その場にいて言えそう? 「絶対言えないと思う」 「直接言うと自分の首がかかっちゃうので、窓口あるのでうちの会社、そこに言う」 ◇ 企業経営に詳しい 京都先端科学大学・名和高司教授 「『日本を背負っているという意識ちゃんともってよ、酒の席で暴れている場合じゃない』と申し上げたい」 「倫理の持ち方はすごくトップには問われている。そこが崩れると会社全体が崩れてしまう。倫理性というところに対して(トップを)選ぶときに慎重になり、選んだ後もその自覚をずっともってもらえるような仕組みとかが必要」 斉藤氏は今後のENEOSについて、「次の経営陣がしっかり新生ENEOSをつくってくれると。それを見ていただきたい、そして評価してほしい」と話しました。