【第3回記録会】早期卒業候補・市田龍生都候補生は卒業準備で欠場「父を超えてやろうとやってきた」滝沢所長も太鼓判
競輪の第127回(男子70人)、第128回(女子21人)による「第3回記録会」(1日目)が16日、静岡・伊豆市の日本競輪選手養成所(滝沢正光所長)のJKA250バンクで男女各2種目が行われた。 早期卒業候補者の市田龍生都候補生は、この日「記録会」には参加せず、卒業のための別メニューに専念。午前中はウェートトレーニング、午後はナショナルチームの練習に参加した。121期の中野慎詞、太田海也に続く3年ぶりの逸材は、父・佳寿浩(76期、2018年12月引退)の背中を追って“自然”と競輪界の扉を叩いた。23年全日本選手権では1キロメートルTT優勝など数々の戦歴を持つ。「はじめは『市田の息子か』って言われ、何くそって思いました。そこで偉大な父を超えてやろうと、76期のナンバー1である父の記録をすべて抜き去ろうと思いましたね。父を抜くのは早期卒業しかないと思い、目標にしていた」と強い気持ちで養成所の生活を送っていた。人間力、技術面ではまだまだ足りない部分もある。でも、プロになって“龍生都”が最強と言わしめたいという思いは計り知れない。 見守る滝沢正光所長は「非の打ち所のない選手で、完成されている。スピードも持久力のトップクラス全体的なバランスも素晴らしいしレースがうまい。S班と遜色ない。ナショナルチーム入りもするし二刀流、本物です」とべた褒め。ただ不安な一面も言葉にする。「競輪となるといろんな役割があるので、勝ち続けるというと戸惑いもあるかも。完成された選手だから“伸びしろ”の点でこれ以上、上に行くには相当な努力も必要。将来を背負う選手なので活躍してほしい」と語った。
報知新聞社