「日々眠気と戦ってる皆様へ」〝対策〟にカフェイン錠剤がSNSで話題、でも…過剰な摂取は命の危険も
過去には救急搬送や死亡の例も
日本中毒学会の調査によれば、カフェインを原因とする症状により国内で救急搬送された人は、2011年からの5年間で101人にのぼり、そのうち3人が死亡しています。 この調査では、学会員が所属する264の救急医療施設に調査を依頼、うち39施設が回答。カフェインを含む風邪薬や鼻炎薬などを同時に飲んだケースは調査対象から除かれているということです。 救急搬送された101人は14~54歳で、18歳以下は16人。また、この数字は2013年以降に86人と急増しています。症状は激しい吐き気・嘔吐やイライラ、興奮、動悸などで、重症例では7人が心停止していました。内訳は、眠気防止薬が97人、清涼飲料水が10人、コーヒーが5人でした(重複回答あり)。 2015年には、福岡で20代男性がカフェイン中毒により死亡した事例もメディアで注目を集めました。 この事例では、死亡した男性は24時間営業のガソリンスタンドで深夜から早朝にかけての勤務があり、日常的にエナジードリンクを多用しており、胃の中からはカフェインの錠剤も発見され、カフェインの血中濃度は致死的なレベルに達していたと報道されています。