女性が活躍している、スウェーデンと米国の保育園事情はどうなっているの?
共働きが困難な国は出生率が低迷する
問題は「3歳児神話」が根強い主に南欧諸国で、働く母親のための保育園が少なく、女性が働くか、子を産み育てするか、の二者択一をせまられる諸国である。 その典型的な国がイタリアやドイツである。そのような国では出生率が低迷し続けている。日本も夫婦共働きが困難で、出産・保育によって大幅に低下する女性の生涯所得が課題となり、いつまでも出生率が低迷し続けている。 (埼玉大学大学院・人文社会科学研究科(経済系)教授 田中恭子) 著書に『保育と女性就業の都市空間構造ースウェーデン、アメリカ、日本の国際比較ー』時潮社 2008年、『アメリカの金融危機と社会政策ー地理学的アプローチ』時潮社 2015年、がある。