まだまだ飛ばしたい! 片山晋呉の最終兵器は40g台のシャフト⁉ 軽いシャフトを使いこなすコツも公開
国内男子ツアーは今週の「東建ホームメイトカップ」から開幕する。中島啓太、蝉川泰果ら20代前半の若い選手が台頭する中、通算31勝を誇る永久シードプレイヤーの片山晋呉が、今年もレギュラーからスタートを切る。男子プロの深堀圭一郎がMCを務めるALBA TVのトーク番組「K’s STUDIO」に出演。最適なギアを使って飛距離のこだわっていることを明かした。 【神レッスン】プロがプロに教えるレッスン 石川遼が頭の中身をさらけだした 昨年シニアデビューを果たしたレジェンドは、レギュラーと掛け持ちで転戦。レギュラーの賞金ランキング74位で25シーズン保持し続けた賞金シードを手放した。しかし、終盤の「三井住友VISA太平洋マスターズ」では6位タイに入るなど、存在感を示した。 ドライバーの飛距離は若い選手に30~50ヤード置いていかれることも増えた。「レギュラーでやるためには飛距離は必要」との考えもある。マスターズで4位に入るなど世界でも活躍した片山は、海外の選手に劣るパワーをクラブの力を借りて補ってきた。 2022年のルール改正によりドライバーのシャフトは46インチ以内と決められているが、以前は47.5インチとヘッドスピードが上がる長尺を使っていたこともある。現在も「とりあえず新しいものは全部使う」と常に最新のクラブ探しは怠らない。 シャフトの長さ制限ができると、「自分がマックスで飛ばすためにはどうしたらいいのか」と“飛ばしのプロ”のドラコン選手のもとへ足を運ぶと、目からウロコの驚きの事実を知った。「ドラコンの選手って(シャフトは)7Xとかそういうイメージを持っていたんですけど、『そういう人はいない』っていうんです。4Rとか5Rしかいないと。ヘッド重量もすごく軽い。飛距離を伸ばしたければ“軽く軟らかく”と言われました」。 ヘッドスピード55~60m/sはあろうドラコン選手は、70グラム台のフレックスはXの重くて硬いシャフトを使っていると思っていたが、40グラム台から50グラム台でフレックスはRと軽くて軟らかいシャフトを使っていたことを知った。「僕もそっちの方に進んで、ボールスピードが上がりました」と50グラム台のシャフトに替えて飛距離アップを実感した。 さらに飛距離アップを目指し、今オフは40グラム台のシャフトもテスト。それについて深堀は「昔は40グラムっていうと芯がなくて俺らが打つと打ち負けるんじゃないかって感じだけど、その進化もある?」と聞くと、「今は自信のあるシャフトメーカーが何社かあります。ボールスピードが上がれば、まだレギュラーツアーでも戦えると思っています。体は限界まで来ていると思うので、テクノロジーをどう使うか」と向上心の衰えもない。 また自身の経験から軽いシャフトを使いこなすポイントも明かした。「ヘッド重量にカギがあって、200グラムのヘッドに6(0グラム台)から5(0グラム台)のシャフトを入れても全然合わない。ヘッドを少し軽くして総重量をちょっと下げると、合うというときがあるんです」。60グラム台で使用しているヘッドにそのまま50グラム台のシャフトを入れるのではなく、ヘッド重量も合わせて軽くすることが大切だという。 2024年の片山晋呉は、どんなテクノロジーを使って若手と戦うのか注目である。
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