阪神、藤川球児新監督 ふるさと高知での秋季キャンプがスタート
プロ野球・阪神の秋季キャンプが1日、高知県安芸市内でスタートした。練習前には、グラウンドで歓迎セレモニーが開かれ、高知出身の藤川球児新監督（44）は「精いっぱい選手たちを鍛えて、来シーズン、優勝を奪回できるように戦っていきます」と力強く宣言。雨の中、駆けつけた地元のファンらから拍手が送られた。 【写真】藤川球児はあの名将と野球観を培った 元番記者が見た一瞬の「会話」 藤川監督は、秋季キャンプのテーマに「没頭」を掲げる。「一心不乱にやる。とくに若い選手は、周りが見えなくなるくらいの集中力を持ってやってほしい」 自身も現役時代、練習に没頭したことで成長できた。「投げている時に自分の体から湯気が出てきたり、帽子のつばから汗が垂れながらも投げていたり、とか」。そんなシーンが、実際の試合中に頭をよぎり、自信につながったという。 実績組から若手まで選手39人が参加する大所帯。集中力がないようにみえた選手は2軍施設がある兵庫県西宮市鳴尾浜に送り返すつもりでいる。 キャンプは17日までの日程で休日は2日間だけ。この日、藤川監督は室内練習場内を動き回り、コーチ陣や選手らに話しかけ、積極的にコミュニケーションをとった。どんなチームづくりをしたいのか。自身の「色」を示す期間でもある。濃密な秋が始まった。（山口裕起）
朝日新聞社
