「アンティグア・バーブーダってどんな国?」2分で学ぶ国際社会
ニュースで見聞きした国、W杯やオリンピックの出場国、ガイドブックで目にとまった国――名前だけは知っていても「どんな国なのか?」とイメージすることは意外と難しい。そういった中で「世界の国々をざっと理解できる」「聞いたことない国でもイメージできる」と支持されている本がある。『読むだけで世界地図が頭に入る本』(井田仁康・編著)だ。 本書は世界地図を約30の地域に分け、地図を眺めながら世界212の国と地域を俯瞰する。各地域の特徴や国どうしの関係をコンパクトに学べて、大人なら知っておきたい世界の重要問題をスッキリ理解することができる画期的な1冊だ。ここでは、本書から一部を抜粋して世界の国を紹介する。 【この記事の画像を見る】 ● アンティグア・バーブーダはどんな国? アンティグア・バーブーダは、カリブ海東部に位置し、小アンティル諸島に属する島国です。 アンティグア島とバーブーダ島、無人のレドンダ島などがあります。 1981年にイギリスから独立しました。 ● ハリケーンからの再興 カリブ海地域はしばしばハリケーンが襲います。 2017年9月この国をハリケーンイルマが襲いました。約1,600人が住むバーブーダ島は居住地域のほぼ全域が水につかってしまいました。 不幸中の幸いといえるのはこの国の大多数が居住するアンティグア島の被害が少なかったことです。 ● 砂糖プランテーションの歴史 アンティグア島は1493年にコロンブスが到達し、スペインやフランスの植民地を経てイギリスの植民地になりました。 バーブーダ島は1600年代後半に砂糖プランテーションのために開かれました。 この島の産業は砂糖産業と綿花栽培が中心でしたが、1960年代以降砂糖産業の地位は低下しました。 綿花栽培は規模こそ小さいものの幻のコットンともいわれるシーアイランドコットン(海島綿)の産地で日本にも輸出されています。 現在の経済の中心は観光業です。カリブ海を巡るクルーズ船の寄港地の一つにもなっています。 p.p1 {margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 7.0px Helvetica} アンティグア・バーブーダ 面積:443㎢ 首都:セントジョンズ 人口:10.3万人 通貨:東カリブ・ドル 言語:英語(公用語) 宗教:プロテスタント68.3% (注)CIAのThe World Factbook(2024年6月時点)、『2022 データブックオブ・ザ・ワールド』(二宮書店)を参照 (本稿は、『読むだけで世界地図が頭に入る本』から抜粋・編集したものです。)
井田仁康