韓国国防部「北朝鮮が危害を加えてくれば、その日が政権の終末」
韓国国防部は、朝鮮労働党中央委員会のキム・ヨジョン副部長が発表した談話について、「絶えず挑発を行い、低レベルで稚拙な汚物ゴミ風船を飛ばしてきた北朝鮮が、反省どころか我が国民まで脅そうという盗人猛々しい行為」だと批判した。 国防部は13日の声明で、「キム・ヨジョンは今回の談話で『他国の主権を侵害する挑発行為』という表現で強く批判したが、そもそも北朝鮮はこれまでにすでに10回あまり韓国の領空を侵犯している」として、上のように述べた。 北朝鮮は11日に「平壌(ピョンヤン)上空に韓国の無人機が侵入し、対北ビラを散布するなど、重大な政治軍事的挑発をおこなった」と主張したのに続き、前日にはキム副部長名義で朝鮮中央通信に発表した談話で、「大韓民国発の反共和国政治扇動ゴミを積んだ無人機が、再び共和国領空を侵犯した際には、その成分を問わず対応報復行動を取る」と表明している。 国防部はこれに対して、「北朝鮮は軍事偵察衛星の打ち上げ失敗を含む度重なる失政をばん回するために汚物ゴミ風船を散布しておきながら、まるで民間団体の北朝鮮に対する風船浮揚に原因があるかのように責任を転嫁している」とし、「(今回の談話は)汚物ゴミ風船散布の他に適当な突破口を持たない北朝鮮政権が、南南対立を助長して局面を転換することを狙った典型的なやり方」だと指摘した。 続いて「いわゆる『平壌無人機ビラ散布』の主体も確認できていない北朝鮮が、平壌上空に穴があいたことについて『恐ろしい惨事』、『攻撃態勢』を云々(うんぬん)するのは、独裁政権が感じる不安によるものだと考えざるを得ない」と分析した。 合同参謀本部は11日、平壌上空に韓国の無人機が侵入したという北朝鮮の発表について、「事実かどうかの照会は受け付けない」との立場を明らかにしている。 また「北朝鮮当局は、主体も分からない『無人機ビラ』一つが落ちてきたことに驚くのではなく、国際的に恥さらしな汚物ゴミ風船をまずやめるべきだ」とし、「今のような状況を招いた張本人は北朝鮮」であり、「もし北朝鮮が韓国国民の安全に危害を加えるなら、その日こそまさに北朝鮮政権の終末になることを明確に警告する」と付け加えた。 シン・ヒョンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )