<サッカー>増加するタイへ移籍する選手 その背景とは
一方で名門チョンブリのように、元日本代表コーチの加藤好男氏がGKコーチを務め、今季から元神戸監督の和田昌浩氏が監督に就任。日本サッカー協会小倉純二名誉会長の長男・敦生氏が営業・広報担当を務めるという「日本ナイズ」されているクラブもある。タイ・プレミアリーグが12年2月にJリーグと業務提携した上に、Jクラブとタイのクラブの提携も進んでおり、日本人がタイでプレーするための環境は年々整備されている。 ■成長著しい東南アジア ”曲がり角”のJリーグ ただでさえ、経済発展が著しい東南アジアでプレーする日本人選手の数はタイに限らず増加の一途をたどっている。一方でJリーグは2015年からJ1で2ステージ+ポストシーズン制を採用するなど、厳しい経営環境打破のために次々と策を練る状況。創設20年を越えて「曲がり角」の時を迎えている。トップレベルの選手の報酬や環境は当然、日本の方が上ではある。それでも、現状を比較すれば、日本でチャンスを得られない選手がタイを目指す傾向は今後も続きそうだ。